こんにちはまたあした






こんばんは、アリーだよ。お久しぶりだね。元気だった?

僕といえば、まずは朝起きて、キョーコちゃんを起こしに行くんだけど、僕がガリガリ部屋の扉についた爪とぎをひっかいて合図をすると、キョーコちゃんか蓮が僕のミルクのために起きてくれる。僕は起こしに行っているのか、ミルクを欲しいって言いに行っているのか最近はよく分からないぐらい、みんな朝早いよ〜〜〜〜。

「おはよう、アリー。」

蓮はいつものように僕を抱き上げて頬ずりしたあと、朝ごはんがしまってある部屋まで連れて行ってくれる。


「朝ごはんだよ、アリー」


蓮はツナ味の缶詰を開けてくれたあと、僕が食べるのを撫でてくれながら、のんびり見てる。最近は僕と蓮が二人だけで一日で一番一緒にいる時間。しばらくするとキョーコちゃんが入ってきて、今度はキョーコちゃんが蓮の朝ごはんを作っていく。すっごい早いんだよ。あっという間にいいにおい。蓮の足元に行くと、蓮が抱き上げてくれて、蓮の太ももの上に丸くなった。

「ナァァァウ(ありがとう、蓮)。」
「どういたしまして。」
「何?アリーがなんて言ったか分かったの?」
「いや、抱いて欲しそうだったから・・・・お礼を言われたんだと思っただけだよ。・・・・きっと子供が出来たらその子が君の膝の上だろう?オレはずっとアリーを抱いてる。」
「ふふ・・・弟か妹が出来たら、アリー、膝が足りなくて寂しがるかしら?」
「それぐらいまでずっと頑張っていてほしいね。」
「うん。」

「ナァァァゥ!(もちろんだよ!!)」

だって僕キョーコちゃんの赤ちゃん見たいもん。蓮の赤ちゃん見たいもん!!いっぱい可愛がっちゃうよ♪

「オレとしては女の子がいいんだけど・・・。」
「女の子はパパっこになるから?」
「・・・・・そうだね・・・・。君も本当に父が好きだよね・・・・くすくす・・・・。」
「好きだものっ。でも彼氏が出来たらきっと毎日胃を痛めるんだわ。ふふ・・・。帰ってこなかったり・・・ふられたなんて泣かれた日には・・・くすくすくす・・・・。」
「・・・・・・男を見る目だけは確かになって欲しいよ・・・・。」
「蓮みたいな似非紳士男には引っ掛かって欲しくないわ・・・大変だから。」
「似非って・・・朝からひどいな。」
「くすくす・・・ウソよ・・・蓮みたいな男の人なんてそうそういないもの。」
「ナァァ(そうだよ!)」
「アリーもそうだって!」

キョーコちゃんも僕の言葉が分かるんだよね。スゴイよね!

「どういう意味で他にいないんだかね・・・。」
「例えば御飯を作ったら「美味しかった」とか、「ごちそうさま」とか・・・「おはよう」とか「愛してる」とかね、当たり前の事を毎日ちゃんと言ってくれる事・・・・とか。」
「当然だろ?」
「当然のことが当たり前に出来る大人がいないの。ねぇ?アリー?絶対にお仕事に遅刻しないとか、絶対に浮気しないとか・・・・挙げたらきりが無いわ・・・くすくす・・・・。」
「しないよ、浮気なんて・・・したくもない。」
「ありがと。」
「ナァァァァァ!(僕もキョーコちゃんが好き!浮気なんてしないよ!)」
僕は蓮の膝の上から降りると、キョーコちゃんの膝に向かった♪

「アリーが君の膝の上がいいって。」
「うふふ・・・アリー・・・相変わらず気持ちいい・・・。」
「ナァァァァゥ」
「夜は君の膝の上・・・アリーには譲らないけどね。」
「ミャゥ?(何だって?)」
「うふふ・・・一緒に抱いてあげるから大丈夫よ、アリー・・・」
「ナゥ(だよね!蓮だけなんてずるいよっ。)」
「大好きよ、アリー。」
「ナァァァウ!(僕も♪)」
「・・・・・夜はオレを抱いてそう言ってね?」
「・・・・。好きよ、蓮。」
「・・・・・・「大」が無い。それにそんな感情の籠らない台詞なんて却下。」
「・・・・くすくす・・・拗ね方が子供みたい・・・くすくす・・・。」

ぷいってした蓮は、最後の一口を食べ終わると、「ごちそうさまでした。美味しかったよ。」と言って、片付けようとして、キョーコちゃんに「そんな感情の籠らない台詞なんてダメよ。」と言われてしまった。

「アリーに焼きもちを焼かないのって何度言ったら分かるのかしら。」
「君はアリーに『いい顔』を見せすぎなんだ。」
「・・・・・?」
「可愛い顔、って事。すきだよ、キョーコちゃん。」
「朝から本当に!遅れるから早く用意をして!!!」
「・・・・・・照れなくても。」
「もうっ。」

キョーコちゃんをぎゅうと抱き締めた蓮は、「美味しかったよ、今日も気をつけて」と言って、忙しそうに用意を始めて、そして、いつもみたくキョー子ちゃんに「いってらっしゃいのちゅう」をして、出て行った。

「いってらっしゃい、気をつけて。」
「うん。いってきます。」


僕も一緒にお見送りをしたあと、キョーコちゃんは僕を抱えてくれたから、僕は言ったんだ。

「ナァァァァ!(僕も蓮に見せるみたいに可愛い顔、もっと見たい!)。」
「なぁに?もうお腹がすいたの?それともお水?」
「ナゥ・・・・・(がっくし・・・・)」
「くすくす・・・どうしたの???アリー???今日は私、一日お休みなの。一日一緒よ?」
「・・・・・・・・・!(キョーコちゃん!)」
「くすくす・・・ご機嫌になったみたいね。良かった良かった♪」



僕は今日一日ご機嫌だよっ♪
蓮が帰ってきて、また今夜も一緒に遊んで貰ったよ♪
僕はもう遊びつかれてだいぶ眠い。キョーコちゃんの腕の中で、ちょっぴりうとうと。


「アリー、愛してるわ・・・・」
「ナァウ!(僕も!)」
「・・・・・・オレには?」
「蓮が猫になれたらね?」
「・・・・・・・それは最難関の演技テストだね。」
「そうよ、受かるのが世界一大変なの。」
「・・・・・・・くすくす・・・・・愛してるよ、キョーコちゃん・・・・。」
「ふふっ・・・。私は蓮の猫演技テスト受かったのかしらね・・・?くすくす・・・・。」
「・・・・・・・君とアリー以外の猫は我が家には出演不可、だよ。」
「くすくす・・・。大好きよ、蓮・・・。」


キョーコちゃんの腕の中のゆらゆらベッドの中で、僕は夢の中・・・・・。
おやすなさい、またあした・・・・・・・・・。








2007.10.12